2018/06/14 15:31

お久しぶりです。
6/9〜佐賀、熊本、福岡にいっていました。

現地で活動したことのある方に案内していただきながら
熊本での活動もやらせていただき
とても言葉では表せないくらいの膨大な経験をしてきました。


Cさんとの九州ツアーで最後に訪れた場所が

朝倉市黒川。


 
朝倉三連水車のあたりを歩いた後

寺内ダムの脇を通り、宮園、黒松地区をまわりました。


この場所で感じたことはたくさんあるし
うまく言葉にできそうにもありませんが
 
それでも誰かが発信して伝えることで
その地を知る人もいるだろうし
その地に足を運んでいく人もいるだろうし
 
 
そんなわたしの傲慢な願いにしばしお付き合いください。


このあと被災された家屋の写真が一枚はいります。
まだ見たくない方はうまいことスクロールしてとばしてください。

※6/14現在、なぜか写真が逆さまに表示される不具合が生じています。
 



 


写真は、黒松地区で見た光景のうちの一枚です。
 
 
九州で豪雨があって
一年が経とうとしています
それでこの状態であるということ


あえて 写真は一枚にしました。
できれば自分の手で調べたりしてほしいところがあるのと
先入観みたいのをつくりたくないので。
 


 
黒松地区は雄大な山に挟まれ、とても自然にあふれた
それは美しいところで
空気も風の音も、森の香りも
とにかく地球本来の姿を五感で感じられるところです。
 
ここのことは
災害直後より活動していたCさんに
当時の写真などと照らし合わせながら
どこがどのように変わったたかなど
あらゆる場所でのことを教えていただきました。
 

いまの状況
 
みただけなので知ってることでしか話せませんが
思ったこと。
 
特徴としては、左右を山々にかこまれていて、底に黒川という川が流れているような地形。
 
そして山の斜面が何十という箇所で崩落している状態です。
 
ちょうど片側の斜面に並ぶように住宅がならんでいて、
山肌の崩落したところによっては、
土砂や流木に押しつぶされていました。
 
川に沿うようにあった住宅は濁流でほぼ流され
付近の畑なども土砂が流れ込み、甚大な被害をうけ、
まさに壊滅といった状況。
 
黒川は佐田川支流にあたり、その佐田川一帯も氾濫により大きな被害をうけ、
ニュースで大きく報道されたと記憶しています。
 
また、この地区はかなり道路が狭く、その上、谷側の路面がひどく崩落、破損していて
工事車両をいれるのでさえも時間のかかる作業となったのだと感じました。
 
道路も車走らせれば痛みますし
雨一つで崩れそうなところだらけで
 
迅速な路面工事、道路復旧には欠かせない掘削機はともかく、
フィニッシャー1つ入れるのも大変そうな場所。
 
そうなるとユンボ&ダンプメインなのかなと思いましたが
ユンボもふんばるとアスファルト凹むような力があるのに
ただでさえ弱ったアスファルトですから

崩れる恐れがあるということ。
 
つまり、かなりデリケートな復旧作業であるということです。
 
さらにいえば
住宅の並ぶあたりは対向車を気にしないといけないレベルの狭さでした。
 
 
こういったところには工事作業車もなかなか入り込めないし
ほんとうにシビアなところに向き合っているのだなと。
  
災害復興作業での第一歩目、そこがまだまだ踏み固められつつあるようなイメージで
 
以前通じていなかった道路の話などを聞いていくと
このあとようやく本格的に工事が行えるようになるのかなと思いました。
 
 
とはいえ、崩れた何十にも及ぶ山肌

それ以外の場所もいつ崩れるか。
 
 

ここからは地盤情報ナビと航空図でさらっとみた程度なので参考までに。
 

この付近の地形は、もともとが土石流によってできた地形のようです。
 
住宅のあるあたりは礫質など、他より地盤の安定したあたりにありますが、
 
まわりの山の地質はいわゆる土石流台地といわれる非常に不安定な土地形成であるということ。
 
 
 
このあと、梅雨、台風の時期となっていきます。
7月はこの土地においてもっとも降水量が多い時期。

 
ここの住民の方や、作業している方
すべての人々が、無事次の季節を迎えられることを、強く願うばかりです。




最後に
ある種専門用語をそのまま使っています
。わからないという方は、ぜひ調べてください。どうかお願いします。
この機会に復旧作業について少しでも理解が広がれば幸いです。